答えのないものを、答えのないまま歌う。
揺蕩うモノは、言葉と物語から始まった仮想ロックバンドです。
真夏の雨のなかを自転車で走ったこと。
古い記憶の底に、匂いだけが残っていること。
まだ何者でもない自分が、ここではないどこかへ行こうとすること。
信じたいものを、自分自身で疑ってしまうこと。
そんな、時間が経っても消えずに残る記憶とメモを曲にのせています。
明るい答えを出したいわけでも、絶望を歌いたいわけでもありません。
分からなかったことは、分からなかったまま。
忘れられないものは、忘れられないまま。
そのときそこにあった感情を、できるだけ形を変えずに残したいと思っています。
「揺蕩うモノ」という名前
「揺蕩う」は、水の上を漂い、定まらずに揺れること。
人の気持ちも、たぶんそれに似ています。
昨日信じていたものを今日は疑い、
もう忘れたと思っていたことを、何年も経って突然思い出す。
前へ進んでいるつもりなのに、同じ場所へ戻ってくることもあります。
そうやって定まらないまま生きているもの。
それを「揺蕩うモノ」と呼ぶことにしました。
音楽と言葉
曲ごとに、それぞれの景色と物語があります。
ある曲の一節が別の物語へ続いたり、
歌にならなかった言葉が小説や断片として残ったりすることもあります。
だから揺蕩うモノは、音楽だけで完結するものではありません。
歌詞、物語、音、そしてその間に残ったものまで含めて、ひとつの作品だと考えています。
制作について
揺蕩うモノは、AIを音楽制作に用いているプロジェクトです。
歌詞や物語、作品の核になるイメージをつくり、
AIによる生成を含めたさまざまな手段を使いながら、音を選び、直し、ひとつの楽曲へ仕上げています。
AIそのものを表現したいのではなく、
これまで頭の中にしかなかった音や物語を、外へ出すための手段として使っています。
答えは出ない。
それでも、歌は続いていきます。